【初心者向け】フトアゴヒゲトカゲの飼育環境と飼育方法

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フトアゴヒゲトカゲ(以下「フトアゴ」と記載)と呼ばれている爬虫類を知っていますか?

ここ数年で人気が高まっており、一部の品種を除いて非常に飼いやすく丈夫で入手しやすい価格ということから爬虫類飼育初心者として最初に購入されることが増えており、需要が高まっています。

フトアゴを数年飼育した中で得られたフトアゴの魅力と、初心者の方におすすめの飼育環境について、記載していきます。

この記事は以下のような人におすすめ

「爬虫類を飼ってみたいけど、それほど難易度が高くない種類がいいと思っている人」
ハンドリングしやすい爬虫類を飼育したい人

フトアゴを飼ってみたいけど、飼育に必要なものがわからない人

目次

フトアゴヒゲトカゲとは?

フトアゴヒゲトカゲは、オーストラリア原産のトカゲで、学名はPogona vitticepsです。近年人気急上昇中のペット爬虫類で、その愛らしい見た目と温厚な性格、飼育の比較的容易さから、初心者からベテランまで幅広い層に愛されています。

ヒョウモントカゲモドキの分布や生態についての特徴は以下の通り

  • 分布: オーストラリア(クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州、ノーザンテリトリー)に生息
  • 生態:
    • 環境: 森林から砂漠にかけて、さまざまな環境に生息する。
    • 行動: 昼行性で、半樹上性です。危険を感じると口を開け、喉の皮膚を広げて威嚇します。
    • 食性: 主に昆虫を主食としますが、植物質なども食べます。飼育下では運動不足になりがちなので、昆虫は少なめに野菜や人工フードをメインに上げることをおすすめします。幼体期は昆虫を与え、アダルトになったら野菜をあげましょう
    • 寿命: 8~10年
  • 身体:
    • 最大全長: 40cm~49cm(最大頭胴長23センチメートル/最大尾長26センチメートル)
    • 体重: 280~510g
  • 特徴:
    • 人に馴れやすく(懐くという意見も)、ペットとして人気が高い
    • 爪が鋭利で大木などにつかまり樹上を好む個体もいる
    • 餌にガブリと噛みつくというよりは下で引っ張り咀嚼する
    • 日中はバスキングライトを使用し、体を温めるバスキングスポットを作る

フトアゴヒゲトカゲの飼育難易度は?

フトアゴヒゲトカゲの飼育難易度は星3です。

「★★★☆☆」

・フトアゴヒゲトカゲのアダルトは丈夫な個体が多い

・高温から低温まで耐えることができ、温度管理が比較的容易

・アダルト個体になると、餌の頻度が2日~3日に1回になるため、餌管理が楽

ハンドリングも容易で、人慣れしやすい

・幼体の個体は誤飲(新聞紙や床材など)して死んでしまうケースがある

・昼行性のためバスキングライトや紫外線ライト、大型ケージなど準備するものが多く、場所も取る準備するアイテムの詳細はこのあと出てきますので、ご安心ください!

・温度が低い場合や野菜を食べさせている比率が高いと、下痢気味や便器気味になることがあり、排便処理が少し大変。レオパなどと比べると臭い。。。

上記の理由から初心者向けの個体ではあるものの、飼育用品の準備にハードルがあるここと幼体の立ち上げに気を遣うということがあり、飼育難易度は★3とさせていただきました。

アダルトで購入すると、基本的には個体として難易度はそれほど高くないと思いますので、レオパなどと変わらないです。

フトアゴヒゲトカゲの品種(モルフ)の一例紹介

フトアゴヒゲトカゲには様々な種類の品種(モルフ)がいます。

外皮の質感や色合いや目、爪の色といった違いがあり、お気に入りの1匹を見つける楽しみもあります。

そんなフトアゴのモルフの一例をご紹介いたします。

ボディーカラー

ノーマル

野生に生息するベーシックな個体です。まだらな黒色や灰色っぽい色のモルフです。

オーストラリアからの生体の輸出は禁止されております。レッドやイエローベースのフトアゴの交配が増えている中で、ノーマルはそのうちレア種になる可能性もあるかもしれません。

野性味がありワイルドな感じが魅力的です。

<引用元:https://www.wallpaperbetter.com/

ハイカラー

色の明るい種類を掛け合わせて作られたモルフです。

クリアネイルと呼ばれる爪が透明になる性質があります。

スーパーレッド/ブラッドレッド

スーパーレッドは、赤みの強い個体を掛け合わせて作られた個体です。

ブラッドレッドは血液のように赤黒い個体を交配させて作られた個体です。

<引用元:https://www.wallpaperbetter.com/

スーパーイエロー

黄色味の強い個体を掛け合わせて作られたモルフです。ブリーダーによってはシナモンなどの名称を付ける場合があります。

レッドと共に人気の高いモルフとなっています。

<引用元:https://www.wallpaperbetter.com/

ゼロ/ハイポゼロ

ゼロと呼ばれる白い個体を掛け合わせて作られたモルフです。

体表に柄が一切存在せず、白色に近い色(もしくはグレー)の発色が表現されます。

レッドとイエローと同じくらい人気がありますが、値段が高くなかなか手に入りづらいモルフです。

一時期は20万円を超えていた時期もあります。現在イベントでも最安値で6~8万程度はすると思います。

ゼロにハイカラーを混ぜると発色が良くなり、ハイポゼロになります。

引用元https://www.wallpaperbetter.com/

その他モルフ

このほかにも「アソート」、「パラドックス」や「サンダーボルト」など様々な品種があります。

ボディーのモルフ

ノーマル

大多数のフトアゴはノーマルに属します。フトアゴ特有の体の棘があり、ざらざらした手触りをしています。

レザーバッグ/シルクバック

レザーバックは、フトアゴヒゲトカゲ特有の体の棘が少なく、滑らかな手触りの体表となっています。
シルクバックはさらになめらかで体表に鱗がありません。

特徴的な触り心地から人気が高いモルフとなっています。

トランスルーセント

フトアゴの目は通常は黒目が特徴のトランスルーセントは、鱗が半透明で地肌の色が見えやすので発色が良く見えます。
黒色色素が減退したハイポと掛け合わせた「ハイポ・トランス」が人気で、様々な掛け合わせも個体が販売されています。

ただし一部では通常の個体より体質として弱いという風に言われることも多く突然死なども聞くことがあります。

私が購入したトランスルーセントもストレスなのか先天性の病気だったのか1日で星になってしまった個体がいました。全部が全部そうではないと思いますが、参考までに。

目のモルフ

ノーマルアイ

このほかにも「アソート」、「シナモン」や「サンダーボルト」など様々な品種があります。

ブラックアイ

トランスルーセント特有の目のモルフとなります。

目のすべてが黒くなる特徴があります。

リングアイ

このほかにも「アソート」、「シナモン」や「サンダーボルト」など様々な品種があります。

おすすめの購入場所

私が初心者の方におすすめする購入場所は、ペットショップです。

爬虫類イベントでは低価格でレアなモルフが購入できることがありますが、初心者向きではありません。

理由は以下の通りです。

  • イベントでは排便の関係などから数日餌が抜かれていることがあり、餌食いや排便の状態がわからない
  • 展示スペースが限られているため、1匹の生体をゆっくり見ることができない
  • 販売している店によっては、輸入直後にイベントに持ってきており、過度なストレスが生体にかかっている可能性がある

個人的には、店で1時間程度1匹の生体を確認して、問題がなさそうであれば購入検討する形にしたほうが私は良いと思います。

購入時に注意してみる点/おすすめのモルフ

購入する際は以下を注視して生体を選ぶことを強く勧めます。

同じケージ/ショーケース内で展示されている個体から大きい個体を選ぼう

フトアゴは幼体は、1つの大きなケージに同じハッチ(生まれたタイミングが同じ)なことが多いです。

その中でも餌食いが良い個体は周りの個体よりも大きいことが多いです。

しっかり餌を食べる証拠なので、なるべく大きい個体を選びましょう。

難易度の高いモルフを購入しないこと

レア個体と呼ばれるような価格帯が少し他より高いモルフは、初心者におすすめしません。

理由としては「非常に癖が強い」という点にあります。

色々な生体を見て飼育してきましたが、以下のような特徴があると感じます。

・特定のカラーリング強い個体は注意です。例でいうと赤みが強い「スーパーレッド」、や黄色味の強い「スーパーイエロー」、白みの強い「ゼロ」などです。

→上記の理由としては、色味が強い個体は元々色味が強い個体同士を掛け合わせてできた近親交配種となります。そのため先天的な障害を持っている可能性があり、突然死や食事がうまくできないなど問題を抱えている可能性があります。

「初めてお迎えする個体にはこだわって色味が強い個体を飼育したい」と思うかもしれませんが、難易度が高いためリスクが伴うことを覚えておいてください。

おすすめの飼育環境

以下おすすめの飼育環境となります。

飼育用品

  • ケージ(横90cm×奥行45cm×高さ45cm)
  • ペットシーツ
  • シートヒータ
  • 温度計・湿度計
  • 紫外線ライト
  • バスキングライト
  • 流木
  • バスキングストーン

温度(目安)

時間帯温度
日中32~38℃
夜間22~27℃

湿度(目安)

時間帯湿度
日中/夜間60~70%

おすすめのフトアゴ用アイテムをまとめた記事です。これさえ押さえておけば大丈夫です。

https://exotic-reptile.com/353/

フトアゴにおすすめのケージについて、以下に纏めています!定番中の定番を纏めています!

https://exotic-reptile.com/569/

ケージを安く準備する方法は以下を参照してください!

https://exotic-reptile.com/152/

おすすめの餌

おすすめの餌は以下です。

  • 小松菜
  • チンゲンサイ
  • サニーレタス
  • 人工フード
  • 冷凍餌(コオロギ) ※1

※1:コオロギやディビュアなど動物性の餌はカロリーが高いため、幼体のうちは問題ありません。しかしアダルト個体は基本的に動き回ることも少ないため、肥満の原因になります。1か月に1回程度おやつとして与えましょう。

フトアゴヒゲトカゲに給餌できる野菜について、以下の記事に纏めています。

https://exotic-reptile.com/767/

冷凍コオロギのおすすめも近々紹介させていただきます。

不思議なコミュニケーション方法

「トカゲは犬や猫と違いコミュニケーションを取ろうとしない。そこまでの知性はない」というイメージがありますが、実は間違いです。フトアゴヒゲトカゲは、他の生物や仲間とコミュニケーションを取ろうとします。

「アームウェビング」「ボビング」といわれる2種類の方法によって、コミュニケーションを図ります。

詳細は以下の記事に纏めていますので、気になった人は見てみてください。

https://exotic-reptile.com/497/

まとめ

今回は爬虫類初心者に人気のフトアゴヒゲトカゲについてまとめてみました。

人懐っこく人慣れも早いため、「THE 爬虫類を飼いたい!」「人に懐く爬虫類がいい!」という方にはお勧めです。

個人的な感覚ですが、夜行性の爬虫類 (レオパやクレス)は触られていると一定時間たつと手から離れようとします。

フトアゴは腕につかまらせておけば離れていくことは少ないです。爪は痛いですが。。。

設備投資に少し予算は必要ですが、昼行性のため人が生活している時間帯に、日中帯にかわいいトボケ顔を見せてくれることでしょう。

興味があるかたは是非色々調べてみてください!

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