ペットとして爬虫類を飼育することは、愛情深く魅力的な経験です。
しかし、ペットが亡くなることは避けられない現実です。特にヘビ、カメ、トカゲなどの爬虫類を飼っている場合、亡くなったときの対処方法について纏めました。
爬虫類が亡くなった場合にやるべきことと選択肢について詳しく説明します。

この記事は以下のような人におすすめ
・「飼育している爬虫類が亡くなった時の対処方法を事前に知りたい人」
・「爬虫類が亡くなってしまい、どう対処すればよいかわからず困っている人」
・「爬虫類の火葬の種類を知りたい人」
・「自宅で埋葬する際の注意事項を知りたい人」
なぜ生前に対処方針を決めておく必要があるのか?
生前から方針を決めておくことが重要です。理由は簡単です。いざ大切なペットの死に向き合った際に、対処方法を検索するような余裕はありません。
ペットの初めての死に立ち会った場合には、なおさら余裕がないとおもいます。
私もその一人で、事前に調べておけばよかったととても後悔しました。そのため、この記事を読んだ方にも、ぜひ生前に自分の大切なペットがなくなってしまった場合どうするか、事前に決めておいてください
死亡確認
爬虫類は一見して生死の確認が難しい場合があります。種類によっては動かない時間が長く、低温下では活動が鈍くなるため、死亡しているかどうかの判断がつきにくいことがあります。
またシシバナヘビやダイススネークは、死んだふりをする「擬死行動」を行います。中には口から血をだして本当に死んでいるように見せる技術を持っているヘビなどもいます。
以下の方法で慎重に確認しましょう:
フトアゴヒゲトカゲやアオジタトカゲ、レオパードゲッコーなどのヤモリやトカゲ、両生類全般が力が抜けてぐったりしている場合には、気の毒ですが亡くなっている可能性が高いです。
3つの選択肢と具体的な方法
自宅での埋葬

自宅の庭に埋葬することで、常に生活の一部に大切なペットを感じることができます。戸建てやマンションでスペースがあり、埋葬できるのであれば、1つの選択肢になると思います。
ただし、以下のポイントに注意してください。
- 深さの確保:掘る穴は少なくとも60cm以上の深さにし、他の動物が掘り返さないようにします。
- 環境への配慮:近隣の水源や公共施設から十分に離れた場所を選びます。
- 記念品の設置:墓標や記念品を設置することで、ペットを偲ぶ場所を作ることができます。
爬虫類飼育される爬虫類の多くは外来種です。カラスや猫など土を掘り起こして遺体を持って行ってしまった場合、どのような感染病や影響があるかわかりません。埋葬する際には、掘り起こしや環境への影響について、十分注意しましょう。
地域の法律確認
自宅の庭にペットを埋葬することが法律で許可されているかどうかを確認しましょう。地域ごとに異なる規制がありますので、事前に動物管理センターや保健所に問い合わせることが重要です。
標本にする

爬虫類の標本化は、学術的な価値や思い出を長く残すための1つの選択肢です。ただし専門的な技術が必要ですので、専門家に依頼をして標本化してもらいましょう。
専門家への依頼
標本化は専門的な技術と知識が必要なため、プロのタクシダーミスト(剥製師)に依頼することをおすすめします。以下の手順を参考にしてください。
- タクシダーミストの選定:信頼できるタクシダーミストを探し、過去の作品や評価を確認します。
- 相談と見積もり:希望する標本の種類や方法について相談し、見積もりを依頼します。
- 引き渡し:遺体を適切な状態でタクシダーミストに引き渡します。
費用としては小型爬虫類(20cm~)が35,000円~となっているようです。サイズや大きさによっては、50,000円~15,000円くらいまで幅があるようなので、タクシダーミストの選定を事前にしておいて、見積もりまでしておきましょう!
火葬&メモリアルサービス

ペット専用の火葬サービスを利用することもできます。私自身はこの方法を使っています。
火葬サービス事業者ごとに、サービスは異なりますが、多くの事業者で以下のようなサービスを提供しています。
- 霊園供養:お迎えに来てもらい合同火葬を行い、ペット専用の共同墓地に埋葬してもらうサービスです。費用を抑えることができる点が強みです。
- 個別供養:お迎えに来てもらい個別火葬を行い、返骨を行ってもらえるサービスです。自身の近くに御骨を置いておきたいという人におすすめです。
- 家族立合供養:ご自宅や指定場所に専用車で来ていただき、その場で火葬と骨上げができるサービスです。火葬にも立ち会いたいという人におすすめです。
大体費用感として、霊園供養が8,000円~10,000円、個別供養が15,000円~18,000円、家族立合供養が17,000~22,000円程度です。サービスによって異なりますので、生前に見積もりできるサービスもありますので、何かあった際にパニックにならないように、準備をしましょう。
個人的には個別供養した後に、返骨してもらえるサービスを利用して大切に育てたペットを物理的に近くに置いておきたいなと思いました。
私が利用したサービスについて、以下の記事に纏めています!もしよければペットの生前に見積もりだけでしておくことをおすすめします。

まとめ
ペットとしての爬虫類が亡くなった場合、対処方法は様々ありますが、いずれも飼い主としての愛情と責任を持って行動することが大切です。
ペットが亡くなった直後は感情が揺れてしまい、さらに対処方法を調べることで気持ちが沈んでしまうと思います。私も初めてのペットの死の際には、立ち直るのに時間がかかりました。
そうならないためにも、事前に対処方法を考えて決めておいてください。
またペットとの思い出を大切にし、次のステップを踏み出す準備ができたときには、新しい命を迎えることも考えてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。