爬虫類を飼育する際に、そのサイズを理解することは非常に重要です。サイズによって適切な飼育環境やケージの選定が異なるため、正確な分類が求められます。
一般的に、爬虫類のサイズは「大型」「中型」「小型」に分類されますが、それぞれの定義はどのような基準に基づいているのでしょうか?ここでは、「一般的な爬虫類のサイズの定義」と「地方自治体が出している正式な定義」を含めて解説します。

この記事は以下のような人におすすめ
・「爬虫類の大型、中型、小型ってどうやって決まるの?の疑問を解決したい人」
・「何か正式な基準みたいなものってある?地方自治体が定義している情報を知りたい人」
爬虫類界隈でのサイズ定義について
各サイズごとの定義は主に以下になります。
大型の爬虫類
大型の爬虫類は、通常全長が1mを超える種を指します。大型のカテゴリーには、以下のような爬虫類が含まれます。
- イグアナ: 成長すると、全長1.5~1.8mになります。
- ミズオオトカゲ:成長すると、全長2~3mになります。
- ボアコンストリクター: 成長すると、2m以上になることもあります。
- ナイルモニター:成長すると、2~2.4m以上になることがあります。
- アルダブラゾウガメ:成長すると、1.2m以上になります。リクガメの中でも最大です。
やはりメインは「大型のトカゲ」や「ヘビ」となります。
このあたりのサイズの爬虫類を飼育するためには1部屋与えるぐらいの覚悟が必要となります!
中型の爬虫類
中型の爬虫類は、通常全長が30cmから1mの範囲に収まる種を指します。以下のような爬虫類が含まれます。
- オバケトカゲモドキ: 成長すると、全長30~40cmになります。
- フトアゴヒゲトカゲ:成長すると、全長40~50cmになります。
- アオジタトカゲ:成長すると、全長40~70cmになります。
- コーンスネーク: 成長すると、全長90~150cmになります。一般的には1メートル前後であるため中型に分類されます。
- ケヅメリクガメ:成長すると、全長80cmになります。
中型の爬虫類は、大型に比べて飼育環境の整備が容易ですが、小型よりは場所や費用が必要になります。「爬虫類っぽい爬虫類を飼ってみたい!」という方が、チャレンジとして飼育を始めることが多いのが、中型爬虫類です!
小型の爬虫類
小型の爬虫類は、通常全長が30cm未満の種を指します。以下のような爬虫類が含まれます。
- クレステッドゲッコー: 成体の全長は、15〜20cmになります。
- ヒョウモントカゲモドキ: 成体の全長は、20〜25cmになります。
- シシバナヘビ: 成体の全長は、60〜70cmになります。ヘビの中でも小型に分類されます。
- ヘルマンリクガメ:成体の全長は、20〜25cmになります。
小型の爬虫類は、比較的コンパクトなケージで飼育できるため、スペースの限られた環境でも飼育できます。最初に小さなスペースから飼育を始める爬虫類入門者も多いのが、小型爬虫類です!
自治体が出している正式な定義は?一覧公開!
定義を色々調べて纏めました。第二種動物取扱業という自治体ごとに管理している動物取扱の資格で定義されています。
結論としては、小型爬虫類は「50cm以下」、中型爬虫類は「50cm以上」となり、第二種動物取扱業として、大型に分類される爬虫類は存在しません。
爬虫類だけ特殊となっており、大型の哺乳類や鳥類と同等クラスだと「特定動物」という扱いになります。

まとめ
爬虫類のサイズ分類は飼育において非常に重要な要素です。「大型」「中型」「小型」の定義はそれぞれの種の成体の全長に基づいています。
一般的な定義は、大型の爬虫類は1メートルを超えるもの、中型は30センチメートルから1メートル、小型は30センチメートル未満となります。
それを踏まえて地方自治体の出している基準値も出してみましたが、第二種動物取扱業には爬虫類の大型分類がないことに驚きました。多種多様で「オモシロかっこいい」爬虫類だからこその分類分けかもしれませんね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。