クレステッドゲッコー(和名:オウカンミカドヤモリ/学名:Correlophus ciliatus)は、愛らしい姿と飼育のしやすさから、多くの爬虫類愛好家に人気のあるペットです。
まつげがある点、虫を扱わなくても飼育できる点が、他の小型のトカゲ/ヤモリと違う大きなチャームポイントです。
「これから飼育したい!興味がある!」という人や、「ずっと同じ餌しか与えてない!見直したい」といった人のために、クレステッドゲッコーにとって最適な餌である人工餌(パウダーフード)と冷凍コオロギについて詳しく解説し、それぞれの与え方も紹介します。

この記事は以下のような人におすすめ
・「クレステッドゲッコーを飼育したいと考えており、餌を知りたい人」
・「現在クレステッドゲッコーを飼育しており、給餌する餌を見直したい人」
・「おすすめの餌を知りたい人」
餌の種類と生涯飼育について
餌の種類
クレステッドゲッコーのメインの餌は?どんな種類があるのでしょうか。
クレステッドゲッコーは「人工餌(パウダーフード)」、「冷凍コオロギ」の2種類で飼育できます。
人工餌で生涯飼育できる?虫は取り扱いたくない人へ
クレステッドゲッコーの特徴は、「人工餌(パウダーフード)」だけでも生涯飼育ができることです。

爬虫類って虫が必須じゃないの!?
ヒョウモントカゲモドキやニシアフリカトカゲモドキなども、「人工フード食べます」というキャッチフレーズで店頭やイベントで売られていることがあります。
しかし総じて拒食があり、必ずどこかのタイミングで活餌(コオロギ、ミルワーム、レッドローチ)または冷凍コオロギを購入する機会がきます。理由は様々ですが、誰しも飼育者なら食べなくなる経験に頭を悩ませ工夫が必要になります。
飼育者の拒食の苦悩は以下の記事に纏めています。
https://exotic-reptile.com/177/クレステッドゲッコーの多くは拒食をせず、とりあえず鼻の前に人工餌を持っていけば、舐めてくれます。拒食気味の際には、1回舐めただけで終わってしまう可能性もありますが、0と1の差はとても大きいです。
コオロギは食べなくなっても、人工餌は食べてくれるということもあり、私は人工餌での生涯飼育は可能だと考えています。
人工餌(パウダーフード)
人工餌の概要
人工餌(パウダーフード)は、クレステッドゲッコーのために特別に設計された完全栄養食品です。
クレステッドゲッコーは、自然界では木の蜜や果物の汁をすすることがあります。
その食生活を模倣するために開発されており、果物や昆虫、その他の必要な栄養素をバランス良く含んでいます。パウダーフードは非常に便利で、水に溶かすだけで使えるため、飼い主にとっても手軽に扱える点が魅力です。
パウダーフードのメリット
- 完全栄養:パウダーフードには、クレステッドゲッコーに必要なビタミンやミネラルが全て含まれており、栄養バランスが非常に優れています。
- 簡単な準備:水で混ぜるだけで簡単に準備できるため、忙しい飼い主にも適しています。
- 長期保存可能:適切に保管すれば、長期間保存が可能であり、定期的な購入の手間が省けます。
- 清潔さ:生餌と比べて清潔であり、寄生虫や病原菌のリスクが少ないです。
人工餌の与え方
- 準備:パウダーフードを小さなボールやタッパーに適量入れ、水と混ぜてクリーム状にします。パッケージの指示に従って水とパウダーの比率を調整しましょう。
- 与える方法:小さなスプーンを使い、クレステッドゲッコーの鼻先に持っていってなめさせます。最初は興味を示さないこともありますが、根気強く続けることで徐々に慣れてくるでしょう。特に幼体期から与えておくことで、すんなり食べるようになるでしょう。
- 頻度:通常、パウダーフードは週に2〜3回与えるのが適切です。成長期の若い個体には毎日与えることも検討してください。
おすすめ人工餌
私のおすすめは「レパシー」です。以下リンクの「レパシー」はバナナフレーバーとなっており、少量の水に溶かして使用します。
レパシーの作り方を「はちゅぐらし!」オリジナルで作成しました。参考にしてください。

冷凍コオロギ
冷凍コオロギの概要
冷凍コオロギは、自然界での昆虫食を模倣した優れた選択肢です。新鮮なコオロギを捕獲し、急速冷凍することで、その栄養価を保ちつつ保存性を高めています。冷凍コオロギは、必要な時に解凍して与えることができ、手間も少ないです。
冷凍コオロギのメリット
- 高栄養価:冷凍コオロギは、たんぱく質や脂肪、ビタミン、ミネラルなど、クレステッドゲッコーにとって必要な栄養素が豊富に含まれています。
- 自然な食行動:昆虫を捕食するという自然な行動を刺激し、クレステッドゲッコーのストレス軽減や活動的な生活を促進します。
- 保存性:冷凍状態で長期間保存が可能であり、必要な時に解凍してすぐに使えます。
冷凍コオロギの与え方
- 準備:冷凍コオロギを冷凍庫から取り出し、室温またはぬるま湯で解凍します。完全に解凍されるまで待ちましょう。
- 与える方法:ピンセットを使って、コオロギをゲッコーの前に差し出します。ゲッコーが食べ物に気付くように、軽く揺らすと良いでしょう。最初は興味を示さない場合もありますが、根気強く続けることが大切です。
- 頭を取り、体液を舐めさせる方法:もしゲッコーが冷凍コオロギを食べない場合、コオロギの頭を取り除き、体液をゲッコーに舐めさせる方法もあります。これにより、食欲を引き出すことができます。
- 頻度:冷凍コオロギは週に1〜2回程度与えるのが適切です。パウダーフードと併用することで、栄養バランスをさらに高めることができます。
おすすめ冷凍コオロギ
冷凍コオロギのおすすめは、月夜野ファームさんのイエコMです。ボリューム感があり、パッケージが箱なので、冷凍庫でもつぶれません。
常備しており、ヒョウモントカゲモドキやフトアゴヒゲトカゲにも与えています。
まとめ
クレステッドゲッコーは、ヤモリの中でも珍しく草食性のトカゲです。
虫が苦手な人でも飼育できます。最初はヒョウモントカゲモドキやニシアフリカトカゲモドキなどのヤモリに目を引かれがちかもしれませんが、つぶらな瞳とハンドリングした時のモチモチ感は何とも言えない感覚になります。
クレステッドの飼育方法も以下に纏めていますので、興味が出た人はぜひご覧ください。
https://exotic-reptile.com/107/最後まで読んでいただきありがとうございました。