【初心者向け】ギリシャリクガメの飼育環境と飼育方法

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ギリシャリクガメは、ヨーロッパ原産の小型のリクガメです。飼育が比較的容易で、初心者にも人気の高い種類です。活発で愛らしい姿から、ペットとして多くの方に親しまれています。

このブログ記事では、ギリシャリクガメの飼育環境と飼育方法について、詳しく解説します。ギリシャリクガメを飼育したいと考えている方、飼育環境や餌について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事は以下のような人におすすめ

「リクガメ飼育に興味がある人」
そこまで大きくならない小型のリクガメを飼育したい人

ギリシャリクガメの飼育方法を知りたい人

目次

ギリシャリクガメとは?

ギリシャリクガメ(学名:Testudo hermanni)は、リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されます。

ギリシャリクガメの名前の由来について、『ギリシャ』に生息しているからだと思われがちですが、由来はギリシャ生息だからではありません。ギリシャ織のような甲羅の模様が特徴的なため、その特徴が由来となっています。

体長(甲長):15〜25cm程度

甲羅の模様:甲羅を持ち、放射状の模様が入る。成長につれて甲羅の色が黒くなる。

寿命:20~30年程度

性格:ギリシャリクガメは活発で好奇心旺盛。なつきやすい性格をしています。小さいうちは若干臆病な節があると思いますが、一緒に生活をしていく中で、人慣れするはずです。

分類:爬虫綱カメ目リクガメ科チチュウカイリクガメ属

原産地:ヨーロッパ南部、東部

ギリシャリクガメは亜種によって分布地域や体色、体型にかなりの多様性があります。これらの亜種は、それぞれの生息地に適応して進化してきました。

私が飼育しているギリシャリクガメは、「イベラギリシャリクガメ」という種類です。

ギリシャリクガメの飼育難易度は?

ギリシャリクガメの飼育難易度は星3です。

「★★★☆☆」

人慣れしやすく好奇心旺盛

餌に食いつきの良い個体が多く、爆食な個体が多い

長い寿命があるため、人生の友になれる。(リクガメ全般)

・リクガメは1日1回餌が必要になるため、長期間家を空けられない、餌代が高くつくなど生活に制約ができる(リクガメ全般)

・長い寿命があるため、飼育の覚悟が必要(リクガメ全般)

上記の理由から飼育難易度は★3とさせていただきました。

リクガメの中ではイージーな部類に入るかもしれませんが、リクガメ全般が長寿であるため、飼育には覚悟が必要です。

脅すようなことをいいましたが、リクガメは良いものです。表情も豊かで活発で餌もバクバクたべてくれるため、頑張って餌代を稼ごうという気持ちにさせてくれます。

おすすめの購入場所

私が初心者の方におすすめする購入場所は、ペットショップです。

爬虫類イベントでは低価格でレアなモルフが購入できることがありますが、初心者向きではありません。

理由は以下の通りです。

  • イベントでは排便の関係などから数日餌が抜かれていることがあり、餌食いや排便の状態がわからない
  • 展示スペースが限られているため、1匹の生体をゆっくり見ることができない
  • 販売している店によっては、輸入直後にイベントに持ってきており、過度なストレスが生体にかかっている可能性がある

個人的には、店で1時間程度1匹の生体を確認して、問題がなさそうであれば購入検討する形にしたほうが私は良いと思います。

ギリシャリクガメの病気について

ギリシャリクガメが以下のような症状を示した場合、早めに獣医に相談しましょう。

  • 食欲不振
  • 元気がない
  • 異常な甲羅の成長
  • 目や鼻の分泌物
  • 異常な排便

リクガメで注意をしなければいけない病気は、以下の2種類です。

クル病

クル病は、カルシウムとビタミンD3の不足によって起こる metabolic bone disease(代謝性骨疾患)です。カルシウムとビタミンD3は、骨の形成と維持に不可欠な栄養素です。栄養素が不足すると、骨が弱くなり、変形したり、骨折したりすることがあります。

ビタミンA不足

リクガメのビタミンA不足は、健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。以下にその主な影響をまとめます。

  • ビタミンAは免疫系の機能を維持するために重要です。不足すると、リクガメは感染症や病気に対する抵抗力が低下しやすくなります。
  • ビタミンAは視力の維持に必要です。不足すると、目の腫れや感染症、最悪の場合失明に至ることがあります。
  • ビタミンA不足は呼吸器の粘膜に影響を与え、呼吸器感染症や炎症を引き起こすことがあります。
  • ビタミンAは皮膚の健康にも重要です。不足すると、皮膚が乾燥し、鱗状の皮膚炎が発生することがあります。
  • 若いリクガメでは、ビタミンA不足が成長障害を引き起こし、甲羅や骨の正常な発育が妨げられることがあります。

上記のようなクル病やビタミンA不足は、幼少期から適切に餌にダスティングを行ったり、影響バランスを考えた食事を与えることで回避可能です。

おすすめの飼育環境

以下おすすめの飼育環境となります。

  • ケージ(横90cm×奥行45cm×高さ45cm) ※幼体期なら(横60cm×奥行45cm×高さ45cm)でも可
  • 床材
  • シェルター
  • 温度計・湿度計
  • 紫外線ライト
  • バスキングライト
  • 水入れ

ケージ

ギリシャリクガメは活動的でスペースを必要とします。成体の場合、最低でも90cm×45cmのケージを用意しましょう。複数飼育する場合は、さらに大きなスペースが必要です。

幼体であれば、60cm×45cmでも大丈夫です。

シェルター

ケージ内には、隠れ家となるシェルターを設置します。シェルターはリクガメが安心して休むことができる場所で、ストレス軽減にも役立ちます。

床材

床材には、ヤシガラやシラカバの皮、園芸用の土などを使用すると良いでしょう。床材は清潔に保つため、定期的に交換が必要です。

おすすめはヤシガラです。

温度と湿度

ギリシャリクガメは温暖な気候を好みます。日中の温度は28〜32℃夜間の温度は20〜24℃に設定しましょう。暖かい場所を作るために、バスキングライトやヒートランプを使用します。また、湿度は50〜70%を保つようにします。

幼体の場合には、日中帯は最低温度を+2℃、夜間は最低気温+4℃くらいで考えておきましょう。

温度(目安)

時間帯温度
日中28~32℃
夜間22~28℃

湿度(目安)

時間帯湿度
日中/夜間50~70%

紫外線ライト/バスキングライト

ギリシャリクガメには、D3ビタミンの生成に必要な紫外線B(UVB)ライトが必要です。UVBライトはテラリウム内に設置し、1日8〜10時間照射しましょう。

また体温を上げるためにバスキングライトでホットスポットを作ってあげましょう。

昼行性爬虫類用のライトについて、以下の記事に種類や使い方など解説を纏めています。

https://exotic-reptile.com/379/

水入れ

飲む用兼浸かるように大きめの水入れを入れておきましょう。カメの排尿はまるで水のたまったホースを一気に解き放つかのように放尿することがあります。それだけ水分を必要とする生き物です。

こちらについてはおすすめのケージや床材を別の記事にまとめる予定です。

おすすめの餌

主食

ギリシャリクガメの主食は草食性で、野菜や果物が中心です。以下の野菜や果物をバランスよく与えましょう。

  • ロメインレタス
  • タンポポの葉
  • 小松菜
  • チンゲン菜
  • サラダ菜
  • にんじん
  • カボチャ
  • イチゴ
  • リンゴ(種を除く)

サプリメント

カルシウムやビタミンD3を補うために、専用のサプリメントを定期的に与えます。特にカルシウムは骨や甲羅の健康維持に欠かせません。

常に新鮮な水を用意し、水皿は浅くしてカメが容易に飲めるようにします。また、水皿は毎日清掃し、清潔を保ちましょう。

まとめ

ギリシャリクガメは人懐っこく活発な性格で飼いやすいペットですが、適切な飼育環境と餌が重要です。

このガイドを参考に、ギリシャリクガメの健康で快適な生活をサポートしましょう。適切なケアを行うことで、長寿命のカメとの素晴らしい時間を過ごすことができるでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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