【徹底解説】昼行性爬虫類用のバスキングライトと紫外線ライト、保温ライトの違いとは?種類と使い方について!

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昼行性爬虫類の飼育において、バスキングライトと紫外線ライト、保温ライトは必須アイテムです。しかし、それぞれの種類や適切な使い方を理解していないと、愛するペットの健康を損なう可能性があります。

本記事では、昼行性爬虫類用のバスキングライトと紫外線ライト、保温ライトについて、種類、選び方、設置方法、注意点などを徹底解説します。

この記事は以下のような人におすすめ

「昼行性の爬虫類のライトの種類を知りたい人」
「爬虫類のライトの使い方を知りたい人」

・「爬虫類のライトの付け方を知りたい人」

目次

『バスキングライト』『紫外線ライト』『保温ライト』とは?

爬虫類の飼育で必要なライトには、以下3つのライトがあります。

  • バスキングライト
  • 紫外線ライト
  • 保温ライト

どのような役割と違いがあるのでしょうか?爬虫類を飼育する上では、必ず知識が必要となります。

詳細は以下の通りです。

バスキングライトとは?

バスキングライトは、太陽の「日光浴」に近い『光』『熱』を爬虫類に提供する照明器具です。爬虫類は体温調節を自身で行うことができない変温動物です。

そのため体温調節のために、日光浴によって体温を上げ、活動に必要なエネルギーを得ます。腸内活動の活性化などにも体温は必要となります。

取り付け方に近いと思いますが、スポットライト型やドーム型、サーモスタット付きなどいくつか種類があります。

バスキングライトとは・・・?

  • 太陽光に近い光と熱を爬虫類に提供する照明器具
  • 体温調節、活動促進、消化促進などに効果がある
  • スポットライト型、ドーム型、サーモスタット付きなど、様々な種類がある

紫外線ライトとは?

紫外線ライトは、太陽光に含まれる紫外線A波(UVA)紫外線B波(UVB)を人工的に再現した照明器具です。

  • UVA:食欲増進、活動促進、繁殖行動の促進などに効果があります。
  • UVB:カルシウムの吸収を促進し、骨格の発達や病害予防に効果があります。

通常の蛍光灯やバスキングライト、保温ライトにはUVAやUVBは含まれていません。そのため昼行性の爬虫類を飼育する際には、必ず準備しましょう。

紫外線ライトとは・・・?

  • 太陽光に含まれる紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)を人工的に再現した照明器具
  • 食欲増進、活動促進、繁殖行動の促進、カルシウムの吸収促進、骨格の発達、病害予防などに効果がある
  • 蛍光灯型、メタルハロゲンランプ型、LED型など、様々な種類がある

昼行性の爬虫類に紫外線ライトで照射を行わない場合、『クル病』になって最悪のケースでは死に至る可能性もあります。『クル病』については、以下の記事を参照ください。

https://exotic-reptile.com/309/

保温ライトとは?

保温ライトは、名称の通り保温するためのライトです。

以下の2つの用途で使用します。

  • 日中帯の温度を高める補助器具:バスキングライトで照射しても温度が足りない場合の補助器具
  • 夜間の低温状態を防止する補助器具:夜間の低温状態を防ぐための補助器具

爬虫類の生息地の多くは、ジャングルや地中海などの『熱帯地域』や『温帯地域』です。日本の四季は爬虫類には不快な環境です。特に冬は爬虫類にとって厳しい寒さと湿度となっており、快適な環境を提供するためには、ケージ内の温度を上げることが必要になります。

爬虫類を大量に飼育しており、1部屋丸まる与えているような爬虫類飼育者の場合には、保温のためにエアコンで暖房を使ったほうが安上がりです。

しかし、1匹~数匹程度の飼育をしている人がほとんどであり、エアコンでの管理より安上がりになるのが保温ライトです。保温ライトとサーモスタット(温度で自動切換え)をつなげることにより、一定の温度になったら自動で保温ライトをONにして、爬虫類のケージの温度を管理することができます。

保温ライトとは・・・?

  • ケージ全体を暖める照明器具
  • 冬場など、室温が低くなった時に使用する
  • 赤外線ライト、セラミックヒーター、パネルヒーターなど、様々な種類がある

『バスキングライト』『紫外線ライト』『保温ライト』の選び方

次は選び方です。

各ライトを選ぶ上で、前提があります。それは、『生息地』や『温度』、『日照条件』です。

「難しい!」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、例も交えつつ細かく説明していきます!

まず爬虫類は基本的に温暖地域にいます。そして砂漠系や乾燥地方にいる爬虫類と、草原や密林などに生息している爬虫類の2種類に分かれます。

砂漠・乾燥地域に生息する爬虫類

砂漠や地中海など温度が高い地域に生息している爬虫類は、ジリジリとした直射日光を浴びます。その環境を再現してあげるために、35度~40度の強い温度のバスキングスポットをバスキングライトで作り、ケージ内を太陽光を再現できる強めの紫外線ライトで照らしてあげます。

砂漠・乾燥系の爬虫類(例)
  • フトアゴヒゲトカゲ
  • アオジタトカゲ
  • ヨロイトカゲ
  • アルマジロトカゲ
  • トゲオアガマ
  • リクガメ など

草原・密林に生息する爬虫類

草原や密林などに生息している爬虫類は、カラッとした気候で直射日光を浴びます。その環境を再現してあげるために、30度~35度の温度のバスキングスポットをバスキングライトで作り、ケージ内をナチュラルな紫外線ライトで照らしてあげます。

草原・密林系の爬虫類(例)
  • 二ホントカゲ
  • カナヘビ
  • カメレオン
  • グリーンイグアナ
  • サバンナモニター
  • ヒルヤモリ など

バスキングライトの選び方

バスキングライトの選び方としては、以下の観点で購入が必要です。

  • 『飼育している爬虫類の種類』によって、必要な光量や熱量、照射範囲が異なる ため、生体に合ったライトを選ぶ
  • ケージの大きさに合った照射範囲のライトを選ぶ

砂漠・乾燥系の爬虫類』の場合には、強めのW数のバスキングライトを購入します。

幅60cm×奥行40cm×高さ45cmケージの場合→「50W~60Wのバスキングライト

幅90cm×奥行40cm×高さ45cmケージの場合→「70W~80W」のバスキングライト

上記以上のW数にすると、温度が上がりすぎてしまい、温度勾配が作りづらく生体がバテテしまう可能性があるため注意しましょう。

冬場寒くなり部屋の温度が上がりづらいという場合には、一時的にW数を上げても構いません。あくまで温度が基準となりますので、室温に合わせて調整をしてください。

おすすめの商品は以下です。

安価でコンパクトなため、ケージのレイアウトを邪魔しません。

以下のソーラーグローUVはUVA、UVBが含まれているため、紫外線ライトが不要になります。

ソケットや使用する電源の数を減らすことができるため、こちらもおすすめです。

草原・密林系の爬虫類』の場合には、弱めのW数のバスキングライトを購入します。

幅60cm×奥行40cm×高さ45cmケージの場合→「20W~25Wのバスキングライト

幅90cm×奥行40cm×高さ45cmケージの場合→「25W~50W」のバスキングライト

こちらのおすすめも張っておきます。

紫外線ライトの選び方

紫外線ライトの選び方としては、以下の観点で購入が必要です。

  • 飼育している爬虫類の種類により、必要なUVAとUVBの比率が異なる
  • UVAとUVBの比率が自然に近いものを選ぶ
  • 照射範囲が広いものを選ぶ

砂漠・乾燥系の爬虫類』の場合には、UVBを多く発する紫外線ライトを購入しましょう。

13W~26W」+「UVB150」の紫外線ライトがおすすめです。

迷った場合には、26Wを購入しましょう。

おすすめの商品は以下です。

草原・密林系の爬虫類』の場合には、UVBが強すぎない紫外線ライトを購入しましょう。

13W~26W」+「UVB100」の紫外線ライトがおすすめです。

迷った場合には、26Wを購入しましょう。

おすすめの商品は以下です。

蛍光灯型の爬虫類用の紫外線ライトもあります。噂によるとすごく自然に近いUVBがでるとのことですが、長年私はおすすめに出した紫外線ライトを使用しており、特に体調不良等になったこともないので、コストパフォーマンスでGEXさんの紫外線ライトを購入して使用しております。

保温ライトの選び方

保温ライトの選び方としては、以下の観点で購入が必要です。

  • ケージの大きさや保温したい温度に合わせて、ワット数を選ぶ
  • 夜用の白や黄色の光を発しないもので昼夜兼用にするのがおすすめ。

砂漠・乾燥系の爬虫類』『草原・密林系の爬虫類』ともに、生体ごとの夜の温度に合わせた保温ライトを購入しましょう。おすすめは、

50W~75W」の保温ライトがおすすめです。

私の一押しは、GEXさんのナイトグローです。同じくヒートグローもおすすめです。赤い色は生体があまり認識できないといわれていますが、うちのフトアゴやカメは見えていそうです。

ナイトグローは散光型となっており、ライトを中心に熱を広く伝えます。ヒートグローは、昼夜兼用集光型となっています。ナイトグローは夜用と謳われていますが、日中帯にバスキングライトや紫外線ライトと併用することでケージ内の温度を上げることが可能なので、同じ使い方はできると思っています。

『バスキングライト』『紫外線ライト』『保温ライト』の設置方法

設置方法です。当たり前のような風習があり、あまりどこのサイトでも纏められていません。

設置は以下のいずれか設置します。

  • 『ライト』+『クリップスタンド』+『ケージのクリップ/添木』
  • 『ライト』+『ライトドーム』+『ドームスタンド』

規格とか色々あるんじゃないの?

そう思う方も多いと思います。電球やソケット系は種類が多くイマイチわかりづらいですよね。

爬虫類ライトについては、ほぼすべてのライトのつけ口が『適用口金 E-26』という規格になっています。そのため、今からご紹介する『クリップスタンド』か『ライトドーム』を購入しておけば、いろいろな製品につけることができますので、問題ありません。

クリップスタンド方式

クリップスタンドとは、ライトをケージ内の添木や金具に設置し使用するライトソケットです。

『クリップで挟む』または『クリップをネジでケージに固定する』ことでライトをケージ内に設置します。

フトアゴヒゲトカゲやアオジタトカゲ、リクガメなど壁を這うことのできない爬虫類を飼っている方はこちらで大丈夫です。

『クリップスタンド』の場合には、以下を購入しておけば間違いないです。

設置の仕方は以下の通りです。

ケージの添木に挟むか、金具に付属のネジで設置してあげます。

ライトドーム/スタンド方式

ライトドームというのはライトの光を集め、光量を下部に集光するためのライトソケットです。

スタンドと合わせて使用し、ケージの外側上部から下に向けてライトを照射するためのものです。

フトアゴヒゲトカゲやアオジタトカゲ、リクガメなど壁を這うことのできない爬虫類を飼っている方も使用することができます。

壁を這うような爬虫類(ヒルヤモリ)や樹上性の爬虫類(カメレオンなど)の場合には、ケージ内にライトを置いてしまうと、生体が触ってしまい火傷してしまいます。そのためクリップスタンドは使えません。※ケージの外で挟んで使うならOK

そのため、樹上性や壁チョロ系の爬虫類を飼育する場合には、必ずケージの外に設置するライトドーム式のようなライトを購入しましょう。

『ライトドーム』+『ドームスタンド』の場合には、以下を購入しましょう。

『バスキングライト』『紫外線ライト』『保温ライト』の使用上の注意点

ライト使用上の注意点は以下の通りです。

  • 設置場所によっては、生体が低温や高温障害を起こす可能性があります。フトアゴも爪をひっかけるなどして壁を登ってライトの上に移動してしまう可能性がありますので、壁チョロ系以外の爬虫類でも岩や流木経由でジャンプして登ってしまうことがあります。
  • ライトは定期的に交換する必要があります。『紫外線ライト』はライトが付いていても、半年~1年で紫外線を放出しなくなります。そのため、定期的に交換しましょう。
  • 飼育者がライトを交換する際や、ケージのレイアウト変更や水入れを取り出す際などには、ライトでの火傷に注意しましょう。私も何度も火傷した経験があり、注意が必要です

まとめ

昼行性爬虫類の飼育において、バスキングライトと紫外線ライト、保温ライトは適切な種類を選び、正しく設置することが重要です。

生体の健康のために、生体をお迎えする前にはケージだけでなくライト類も準備したうえでお迎えするようにしましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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