爬虫類を飼育する上で1つのハードルとなるのが、ケージやライト、シェルターなどの飼育用品の費用です。
その中でも一番高額なのがケージだと思います。※ちなみによく「ゲージ」と呼ぶ方がいますが、正しくは「ケージ」です。
初心者が少しでも初期費用を抑えたい場合におすすめのケージの購入方法を教えます!

この記事は以下のような人におすすめ
・「フトアゴやリクガメ、モニターなどを飼いたいが、ケージの予算が限られている人」
・「なるべく費用を抑えて大きめのケージを購入したい人」
大きめのケージってどんな種類があるの?
本サイトで大きめのケージの定義としては、横幅60cm以上×高さ40cm以上×奥行40cm以上とします。
またこの記事で取り扱う対象としては価格帯が比較的高い横幅90cm×高さ40cm×奥行40cmとします。
理由としてはリクガメやフトアゴなど成長した際に要求されることが多いサイズとなっており、温度勾配がつけやすく飼育環境としてもおすすめだからです。
さて、それではどのようなケージがあるのでしょうか。さっそく見ていきましょう
①既製品のガラスケージ
一番オーソドックスなのが既製品のガラスケージです。
爬虫類製品の専門店が販売しており、高価ではありますが機能性がよいケージの代表格です。
おすすめは以下のGEXさんから販売されている「エキゾテラ グラステラリウム 9045」です。
本商品の評価は以下の通りです。
- どっしりとした作りになっており、抜群の安定感がある
- 全面と側面がガラスケージとなっているため、生体の観察がしやすい
- 観音開きでメンテナンス性がよい
- ガラス製のため長く使うことができる
- 重量が重い(グラステラリウム 9045の場合は27kgもある)
- ガラスのため夏は蒸れる可能性がある
- ガラスのため物が当たったりすると破損する可能性がある
- 金額が高い
このケージの1番の利点は観音開きです。なぜ観音開きがよいかというと、床材や糞尿の処理などのメンテナンスで、両面の扉を開けてメンテンナンスができるのです。フトアゴやリクガメなどはバスキングライトなどの高温になる保温器具が設置されているため、狭いスペースで作業をすると間違えてあたってしまい、火傷をすることがあります。※私も2度ほど経験あり
そのためメンテナンス性を重視するのであれば、これがおすすめです。
②木製ケージ
横幅90cmのケージの選択肢は多くありません。
大きめのケージを選択する際に、ガラスケージともう一つ候補に挙がるのが木製ケージです。
下は私の使っている木製ケージです。

本商品の評価は以下の通りです。
- 金額がガラスケージよりも安い
- 木製のため通気性が良く、梅雨や夏は蒸れすぎない
- 重量がガラスケージよりも軽い
- 側面が木製の場合には正面からしか生態の観察ができない
- 湿度等で歪む実が発生する可能性がある
- 木製部分が汚れると汚れが落ちづらい
木製ケージの利点としてはやはり軽さと費用の安さです。
ガラスケージは重く一度設置するとガラス製ということから、移動させることは難しいと思います。
しかし木製ケージは軽く丈夫なため、移動させる際にケージが破損してしまう心配が少なく済みます。
木製ケージがどのような方に向いているかというと、賃貸で爬虫類を飼育されている方におすすめです。いずれは引っ越す可能性がある賃貸でガラスケージを飼ってしまうと、引っ越しの際に運ぶのが大変だったり、割れてしまう可能性があります。
高価なケージが割れてしまうことは避けたいですよね。そんな方にはぜひ木製ケージをお勧めします。
また木製ケージは、ガラスケージとは違い温かみがあり、ガラスケージよりも日本のリビングには馴染むことでしょう。
しかし注意しなければいけない点もあります。
- 木製の材質上、水分を吸収してしまうため数年使っていると歪みなどが出る可能性がある
- ケージの側面は木製のため、汚れてしまうとガラス製と違い落ちずらいです。
私の飼っているフトアゴやリクガメは糞をキッチンペーパーの上にする癖をつけたため、特に問題はありません。糞をした後にはすぐに糞が体につかないように慎重に離れていくため、ケージが汚れるようなことはありません。
中には自分の糞を気にせず進撃する個体もいますので、個体次第な部分はあると思います。
また私は購入後2年以上使用していますが、特に歪みもなく問題なく使えています。
初期投資を低減するためのケージ準備方法
それでは、初期投資の費用を低減するためのケージの準備方法を見ていきましょう。
費用を抑えて大きめのケージを準備する方法!
通常は木製ケージを専門に作成しているお店やプロに依頼をする必要があります。
『おしゃれ』で『機能性の高い』の木製ケージを購入することができますが、ガラスケージと同じくらいの価格がします。
そこでお勧めするのが、『メルカリ』です。
手順は以下の通りです。
1.メルカリをダウンロードします。
2.メルカリの検索欄で以下の3つのワードを入れて検索します。
- 『ケージ』
- 『木製』
- 『爬虫類』

そうすると個人で本業の片手間で木製のケージを作成している方が出品しているケージがでてきます。2024年の相場は最安値で1万円~1万3千円くらいです。
出品者によっては、サイズの微調整ができるため、ご家庭のスペースに合わせたケージのオーダーメイドやセミオーダーも可能です!
メルカリで購入する場合のポイントと注意点
メルカリで木製ケージを購入する場合には、以下をポイントとして見ていきましょう。
販売実績の多い出品者から購入すること
Amazonや楽天と同様ですが、『販売実績が多い出品者』や『評価の良い出品者』から購入しましょう。中級者~上級者であれば見極めもできるかもしれませんが、自作ということから初心者には見極めが難しいケースが多いです。
トラブルになる可能性もありますので、極力避けることをお勧めします。
ケージ上部にバスキングライトや紫外線ライトをつけることができる添木がついていること
せっかくケージを購入しても、バスキングライトや紫外線ライトを設置することができる添木がついていないと、自分で手を加える必要が出てきてします。なるべく最初から添木がついているものを購入しましょう。

まとめ
今回はフトアゴやモニター、リクガメなど小型~中型の爬虫類用のケージをなるべく安く準備したい人向け裏技を書かせていただきました。
ぜひ少しでも初期投資の費用を落として、普段の餌や備品に回してあげてください。